ご あ い さ つ
岐阜県博物館は、県立の総合博物館として昭和51年5月に開館して以来、「岐阜県ゆかりの事物」を中心にした収集・保管・展示、調査研究、教育普及活動を行うことで、県民の皆様に広く学びの場を提供してまいりました。この間、岐阜県の学術文化及び博物館教育の拠点として、大変多くの皆様にご利用いただきましたことを心から感謝申し上げます。
令和7年度は、岐阜県において、5月に「第42回全国都市緑化ぎふフェア(ぎふグリーン・ライフフェスティバル2025)」、10月に「第37回全国健康福祉祭(ねんりんピック岐阜2025)」が行われ、自然と共生した暮らし、健康増進・地域共生社会の実現など、岐阜県の魅力を国内外に発信する年となりました。岐阜県博物館においても、館内での展覧会(特別企画展、企画展、マイミュージアムギャラリー展示)のほか、外部機関との連携企画展や移動展を開催し、来館者をお迎えいたしました。しかし、博物館が立地する岐阜県百年公園の大規模停電に伴い、2ヶ月間(7/15~9/12)の臨時休館を余儀なくされ、予定されていた催事の一部が中止・延期になりました。県民をはじめ、多くの関係者の皆様に、ご迷惑・ご心配をお掛
けしましたことをお詫び申し上げます。
こうしたなか、令和7年度に実施した事業として、博物館・岐阜大学連携特別企画展「鳥の卵のひみつ -Bird Eggs-」では、貴重な卵殻コレクションを紹介することで、さまざまなの卵の形や模様を楽しむとともに、鳥類の保全活動に関心を持っていただける機会となりました。企画展「雑草とよばないで」では、いわゆる雑草を通して、植物の生き方や、生きもの同士のつながり、人間生活との関わりを紹介しました。博物館・歴史資料館連携企画展「豊臣秀吉と美濃」では、県博物館が近年収集した織豊期文書や県歴史資料館が所蔵する古文書を中心に、豊臣秀と美濃国の関係をうかがう史料を紹介しました。
また、博物館・図書館連携企画展「ゆかいな冬芽たち」、移動展「伝統、そして傑作 -岐阜県博物館コレクションを中心に-」など、館外で開催する展覧会も実施することができました。このほかにもマイミュージアムギャラリーでは、岐阜県にゆかりのある方が収集し所蔵するコレクションや、生涯学習で得た成果を展示公開する場として、全5回の展示をい、多くの来館者に展示を見ていただくことができました。
令和8年度は当館の開館から50年となります。その節目の年に花を添えるべく、多くの魅力的な展覧会の開催を計画しております。特別展「尾張徳川家ゆかりの美濃刀」では、刀剣ファンからの評価も高い徳川美術館刀剣コレクションの中から、これまで公開機会が稀であった美濃刀を一堂に紹介します。特別展「Minerals -永遠の美-」では、色彩豊かな鉱物や不思議な形の岩石など、地球が誕生して46億年の長い営みで生み出された鉱物や岩石の魅力を紹介します。企画展「絵本太閤記×錦絵 -時代(とき)をかける秀吉-」では、絵本太閤記が錦絵に与えた影響について紹介します。企画展「けんぱく推しセレクション」では、当館が収蔵する自然系(動物・植物・古生物・地学)、人文系(考古・歴史・民俗・美術工芸)の数ある収蔵品の中から、学芸員いち推しの資料を紹介します。
このほか、飛騨高山まちの博物館やぎふ木遊館で開催する移動展、県内各地で開催する催し物も計画しております。また、三重県総合博物館(MieMu)との交流企画講演会を含む全11回の講演会や、全36回のけんぱく教室など、広く県民の皆様が親しみ、学んでいただける催し物を多数計画しております。
加えて館内外での展示活動、調査研究活動、資料収集活動、サポーター協働事業、民間商業施設との連携イベントなどをさらに充実させ、岐阜県の自然、歴史、文化の魅力の一層の発信に努めてまいります。
令和8年4月1日
岐阜県博物館長 高 橋 一雅



