学芸講座特別企画「関ヶ原合戦から大阪の陣へ」満員御礼、大好評でした!
大阪城天守閣館長 北川 央先生による「関ヶ原合戦から大阪の陣へ」と題した学芸講座がありました。
大坂の陣は豊臣家が単なる一大名ではなかったことから起きたというドラマチックな15年間の、通説とは異なった豊臣秀頼像を、当時の様々な一次資料を基に、楽しく、わかりやすく解説していただきました。
公家の家格を武家にも取り入れたことが、諸大名が秀頼への忠義を寄せる礎になっていたこと、唯一摂関家となった秀頼の権威は、各大名らに送った書状の様式や天皇のお側に仕える女官の日記などに示されていること、秀吉はやはり家康に一目を置いていて、考え悩み抜いた結果、家康に淀殿と結婚させ秀頼の父とさせようとしたこと、そして、それらの日本国内の情勢が、東インド会社史やイエズス会宣教師らの書簡などに詳細な記録が残されていること、など、大変興味深く、聞き入ってしまう内容でした。
会場満員の聴講者の皆さんも、大変満足されたようで、「楽しかった」「勉強になった」と言って、帰って行かれました。
北川先生は、講演会後、本館へ足を運ばれ、明日で最終日を迎える 企画展「関ヶ原~天下分け目の合戦と美濃~」もご覧になり、それぞれの展示物の素晴らしさに、楽しそうに感想をもらされていました。
今度は、ぜひ大阪城天守閣にて、北川館長の楽しい解説をお聞きしたいです。ありがとうございました。