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〇ムクゲ
かがり火をささえるかがり棒は、照らす方向の調節に使います。
かがり棒には、油分を多く含む“ムクゲ”という植物を巻き付けることで動かしやすくしています。
〇漁服
鵜匠の仕事着です。
動きやすい筒袖で、目立って鵜をこわがらせないように、また川に姿がうつりこんでアユが逃げてしまわないように黒か紺などの目立たない色になっています。
〇胸当て
漁中に胸元から火の粉やアユのうろこが入らないようにするために着ます。
物入れがついており、ポケットとしても使えます。
〇足半
もち米の藁でできたぞうりで、普通のわらじの3分の1程度の長さしかありません。
かかとがないため濡れた船の中でふんばりがきき、滑り止めになります。
また、川原を走るときも砂利が入りにくいです。
〇首結い
鵜匠が麻の繊維をよった紐で鵜の首元をしばって使います。
首結いのしめ具合を調節して、鵜が食べる量と漁としてとる量を調節しています。
鵜匠がそのつど鵜の体調・性格・当日の川の様子・漁場の長さを考えて締め具合を判断します。
〇腹掛け
鵜を船にひっぱり上げやすくするために鵜の腹に巻いてある紐です。
首結いがずれないように首の後ろから左右の羽元を通して腹にひもをかけます。
〇ツモソ
首結いに結び付けられている棒のことで、首結いに直接紐を結ぶと、鵜に紐がからんだりほかの手縄とからむので、それを防ぐために使われます。 いまはプラスチックのものを使っていますが、昔はクジラのひげを使っていたため“くじら”ともよばれています。
〇手縄
鵜の首結いと腹掛け、ツモソ、鵜匠がにぎっている縄をまとめて「手縄」といいます。
鵜匠は通常10本前後、最大で12本の手縄をにぎり鵜をあやつります。
手縄の動きを指で感じ取り、鵜の動きをはかるため、柔らかくにぎって鵜が動いた時には親指で押さえます。
鵜が動くと手縄はもつれますが、鵜匠はからまった手縄を1本ずつ右手で引き抜き左手に戻します。この動きを“手縄捌き”といい、鵜飼の見どころのひとつとなっています。